アメリカ式の食事に小麦などを焼いて甘く味付けしたものにミルクやヨーグルトをかけて食べるシリアル(コーンフレーク)と言う食べ物があります。
みなさんも一度は子供の頃に食べたことがあるのではないでしょうか。
そのシリアルに似た食べ物でシリアルよりも栄養があり、具だくさんで美味しい「フルーツグラノーラ(以下:フルグラ)」というものが日本で人気を呼んでいます。
単調な味のシリアルに比べ、ドライフルーツやヒマワリの種、焼いたオーツ麦、ライ麦にアーモンドなどのナッツ類など、身体に良い食材を絶妙な配分で混ぜているため飽きる事が無く、しかもヘルシーな事から女性を中心に多くの愛用者がいます。
そして最近ではベリーなどのフルーツを中心とした具を入れた物やナッツを中心として食感を追求した物などが登場しており、種類も多種多様化しています。
そのヘルシーさやお手軽さから夜遅くに小腹が空いた時に夜食として食べる方も多いようです。
そこで今回はフルグラは夜食として相応しいのかどうかをご紹介したいと思います。
夜食にフルーツグラノーラは要注意……?
フルグラが夜食に向いているかいないかと言われると答えは一長一短といったところです。
フルグラは基本的に牛乳かヨーグルトと合わせて食べる上に糖分が含まれた食べ物なので、食べる量を間違えると太ってしまう可能性があります。
また、ドライフルーツは一見ヘルシーに見えますがカロリーが低い反面、糖分が多くエネルギーを消費しない夜にたくさん食べると脂肪蓄積の原因になる恐れがあります。
夜に食べるときは適切なカロリーと量を守り、なるべくフルーツの部分を避けてオーツ麦やライ麦の部分を選んで食べると良いでしょう。
腹持ちに関してはオーツ麦やライ麦は腹持ちが良く、満足感を得やすい食べ物なので少量でも満足できるところがメリットとなっています。
しかし、フルグラはオーツ麦やライ麦だけでなく他にも多くの食材を含んでいるため、満足感を得にくい食べ物であり満腹感を追求するには不向きな食べ物だと言う意見も上がっています。
そのため夜食としてフルグラを選ぶ場合は商品の選抜が非常に重要となるわけです。
フルーツグラノーラは本当にダイエットに向いているの?
先ほどでも紹介しましたがフルグラはヘルシーである一方で非常に満足感や満腹感を感じにくい食べ物で、ダイエットにはあまり向かない食べ物だと言われています。
そんなフルグラが一番活躍できるシーンは栄養が必要な朝食時です。
糖質の多さがネックとなり夜食には向かないフルグラですが、栄養をたくさん必要とする朝食時などには抜群に相性の良い食べ物です。
また、「午後のランチまでにお腹が空いてついつい間食をしてしまう」と言う方はフルグラだけでなくバナナやリンゴと言ったフルーツを朝食に食べると良いでしょう。
一方で夜食としてフルグラを食べたい場合は何もかけずにそのまま食べる、ゆっくり食べる、食べ過ぎないなどの努力が必要です。
フルグラ自体のカロリーはそれほど高いものではありませんが、満足感を得にくいと言う所が「食べ過ぎ→太る」と言う悪いサイクルを生んでしまうため自制心を働かせながら食べる必要があります。
「ヘルシーだからもうちょっと食べても大丈夫……」という考えは間違いであると覚えておきましょう。
夜食に向いているフルグラもある!
フルグラが夜食にはあまり向いていないとご紹介してきましたが、実は中には夜食に適したフルグラもあります。
まず重要なポイントとしてはドライフルーツが入っていないフルグラです。
ドライフルーツが夜食に向いていないのなら、ドライフルーツ以外のものが多く入ったフルグラを食べましょう。
それでいてビタミンや高たんぱくなものが含まれていれば最適で、そんな理想を叶えてくれるのが『大豆グラノーラ』です。
大豆と言えば豆腐や納豆など高たんぱくで低カロリーな夜食に向いている食べ物の代表格の素材として君臨している食材の一つです。
大豆と聞くだけでなんとなく「ヘルシーで夜食でもいけるかも?」と言う気持ちになりますね。
大豆に含まれるたんぱく質は動物性タンパク質のように脂質を含むものではないため夜食に向いている事は周知の事実です。
その上、大豆にはもう一つ素晴らしい効果があり、その効果とは「基礎代謝をアップさせる」という嬉しい効果です。
この基礎代謝は消化に関わってくる非常に大事な要素で、消化能力の落ちた夜中でも夜食を消化する助け、胃に負担をかけないよう働いてくれます。
また基礎代謝を挙げる事で体内のエネルギー消費が格段にアップし、脂肪燃焼や冷え性改善などの嬉しい効果を持っています。
現在は日清や半鐘屋、アサヒが大豆を使ったグラノーラを製造・販売しています。
店頭で見かけたら手に取ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は「夜食のフルグラはなんとなく甘くて低カロリーでヘルシーだから夜食に向いているのでは?」と考えていた方にとっては凶報だったかもしれません。
しかしフルグラ自体が高カロリーなわけではなく、食べ過ぎる危険性があるだけなのでフルグラ自体を避ける必要はありません。
節度を守って食べられる方、少量の夜食で満足できる方は夜食としてフルグラを食べても大丈夫です。
量が無ければ満足できない!と言う方はうどんやおかゆ、バナナと言った満腹感を得やすい食べ物にチェンジする事をお勧めします。
また、ダイエット法の一つに普段の食事をフルグラに置き換えるというダイエットもありますが、フルグラ単体を食事の代わりにすると酵素やタンパク質が劣ってしまい必要な栄養素を補えない可能性があります。
フルグラを利用してダイエットを行う場合はあまり多用しないことをお勧めします。
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