授乳中だけど夜食がやめられない理由!夜食がママに与える影響は?

ご出産を迎えられた皆さま、おめでとうございます。

新しく誕生した命と共に歩み始めた生活は今までの生活とは全く違い、色々と困惑する事が多いのではないでしょうか。

しかし我が子を見るとそんな不安も吹き飛び、新たな希望も感じる事ができると思います。

ただ、育児と家事の両立は非常に重労働ですよね。

特に育児や家事に精を出し過ぎるあまり自分の食事が疎かになったり、夜泣きで真夜中に赤ちゃんに起こされてしまった事が原因でついつい夜食を食べてしまい食生活のリズムが狂ってしまう事も多々あると思います。

また授乳中は特にお子さんに栄養を与えなければならないので、突然来る空腹感にストレスを抱えている方も多いでしょう。

でも、安心してください。
実は授乳中に夜食を食べることは決して悪いことではなく、むしろ必要な場合もあるのです。

かといって自分の好きな物ばかり食べてしまうと肥満気味になってしまったり、母乳の味や出に問題が起こったりなどの影響が出てくるので、バランスの良い食事と生活サイクルに沿った就寝時間や食事時間を意識しなければなりません。

授乳期に太る理由とお腹が減る原因

まず、授乳期に太ったり急激にお腹が減るという理由からご紹介していきます。

妊娠中の女性の体は子供を守るために、また栄養を与えるために皮下脂肪を蓄えるといったメカニズムが備わっています。

つまり妊娠中にある程度太るという事は母子の健康上、必要不可欠な行為なのです。

しかし、出産したからといって妊娠中に蓄えられた皮下脂肪が勝手に落ちてくれるわけではありません……。

つまり出産後に太るというのは「妊娠中に子供のために蓄えた皮下脂肪が落ちていない状態」とも言えます。

そして、その脂肪が落ちない大きな原因の一つが「非常にお腹が減る」ためであり、そのお腹が減る原因としては母乳を生成するところにあります。

ご存知の方も多いですが母乳は血液でできてており、その原材料である血液を生成するために多くの栄養素(カロリー)が必要となります。

その結果、非常にお腹が減ってしまうのです。

また家事と育児の両立で自分の食事を疎かになったなり、食事をしっかりと食べたつもりになっていても栄養が不足しいてお腹が空いたと感じる場合もあります。

母乳の味が悪くなる原因は?

母乳は母親の摂取する栄養によっては美味しくなったり、一方で不味くなってしまうこともあります。

子供がしっかり母乳を飲んでもらうために美味しい母乳を保ちたいと言うのは全ての母親の願いでしょう。

そして、その美味しい母乳を維持するためには、カロリーや栄養面などに気を使った健康的な食事が重要になってきます。

特に日本食のような低カロリーで身体に優しいメニューは産後の母体にはピッタリで、余分なカロリーを摂取する事無く、さらに美味しい母乳を生成してくれるため、日本食を中心としたメニューで栄養を補う事を強くおすすめします。

一方で洋食のように油が濃い食事や砂糖が多く含まれた食事、塩分の多い食事は母乳の味を悪くすると言われていて食べ過ぎは禁物です。

ただ、決して食べてはいけないわけではなく、重要なのは栄養素のバランスなので同じものばかりを食べるのではなく幅広くヘルシーな食事を心がけましょう。

また、冒頭で夜食は栄養補給をする上で必要な行為であるとご紹介しましたが、過度に夜食を食べ過ぎる事も厳禁です。

過度に夜食を食べ過ぎてしまうと消化器官への負荷や脂肪の蓄積によって母乳の味を悪くする事もあるのです。

かといって夜食を我慢するとストレスの原因となり、それもまた母乳に悪影響を及ぼすので、我慢するのではなくうどんやバナナ、ヨーグルトといった消化が良くヘルシーな物を食べるようにしましょう。

逆にポテトチップスやチョコレート、カップ麺やカップ焼きそばなどは授乳中の夜食としては非常に不適切です。

母乳がまずくて引き起こされる悪影響

母乳の味が落ちる事によって発生する問題としては、やはり子供が母乳を飲まなくなるという点。

だれもが簡単に想像できる事ではありますが、新生児と言えど味覚はしっかりと働いているため、母親が不健康な状態であったり、お酒やたばこといった授乳期には不適切な物を大量に摂取していると母乳が発酵して腐り、異臭を伴う場合があります。

当時に子供は母乳の変化に敏感なので、飲まなくなるのは当然のことでしょう。

そして次に考えられる悪影響は乳腺炎です。

これはまだWHOでも“関係があるかもしれない”といった程度ですが母乳の質が落ちると乳腺炎になる恐れがあり、おっぱいが固くなったり赤みを帯びて痛みが生じる場合があります。

関係性がないと断言できるものではないので、リスクを下げるためには美味しい母乳と健康的な食事管理を心がけたいですね。

授乳期でも安心して食べられる夜食とは

そして最後に授乳期でも安心して食べることのできる夜食についてですが、授乳期の母親に必要な栄養素はずばり「鉄分」です。

上記で母乳は血液によって作られているとご紹介しましたが、血液には鉄分が多く含まれており、母乳を生成するという事は多くの鉄分を消費するということでもあります。

特に煮干しやレバーと言った鉄分を多く含む低カロリーな食べ物が夜食に向いているといえます。

流石に真夜中にレバーは食べづらいと思いますので煮干しなど、ちょっとつまめるものを用意しておくとよいでしょう。

また体を冷やすといけないので、なるべく体の温度を下げる糖分などは避け、スープやおかゆ、うどんと言った温かい食べ物がおすすめです。

特にスープはレパートリーも多く、野菜や豆腐、魚などを入れる事によって具だくさんでヘルシーな夜食に仕上がり、日常生活で不足しがちなビタミンを夜食で摂取してもよいでしょう。

夜食による消化吸収は日中よりも劣りますが、高カロリーなものを摂取して身体を悪くするより断然健康的です。

しかし量によっては塩分や糖分過多になる可能性もあるので、一日にどれぐらい食べるのかをしっかりと定めてから食べられるようになるといいですね。

まとめ

出産後の授乳期は不眠・食事不足・自由時間の欠如などによってストレスを抱えてしまう方が非常に多いです。

そのため無意識のうちに暴飲暴食によってストレスを発散しようとする人も少なくありません。

しかしそのようなストレスの発散方法は母体だけでなくお子さんにも悪影響を及ぼす危険性があるので、どうしても食べたい場合はヘルシーな食べ物を選択するようにしましょう。

また旦那さんとの会話の場として夜食を利用するのも一つの手です。

育児の心配事や不安などを聞いてもらったりして、夜食を通じて少しでもストレスが発散できるよう意識してみてください。