女性の多くは定期的に訪れる便秘に悩まされているのではないでしょうか。
特に生理前は身体の調子やホルモンバランスが狂ってしまうため体内で異常が起きやすく、ストレスでイライラするだけでなく便秘などの体調不良になりやすくなります。
また生理期間に入ると食欲が増し、普段より重い便秘に悩まされる方も多いはず。
しかし、実はその便秘の原因が「夜食」にあるかもしれません。
夜食はあまり身体に良い影響を与えない事はご存じだとおもいますが、その理由が「太るから」だけではなく「便秘」にも関与する事を覚えておいてください。
今回は夜食が関係する便秘の話や便秘を改善するための夜食についてご紹介していきたいとおもいます。
夜食が便秘を引きおこす理由
夜食と便秘が密接に関係している理由は食べ物を食べる時間帯にあります。
通常、夜中は副交感神経とよばれる体をリラックスさせる神経が働き、身体がリラックス状態になり眠る準備を始めます。
しかし、夜食を食べると副交感神経に対をなす交感神経が刺激され、体が働き始めて副交感神経の働きが妨害されてしまいます。
副交感神経が妨害される事の何が問題かというと、実は副交感神経には腸を活発にして便を作る働きを持っています。
しかし、夜食を食べると胃で食べ物を消化する事が優先され胃が活発に動く代わりに腸の動きが止まり、便が作られなくなってしまいます。
その結果、うまく便が作られずに便秘になってしまったり腸で水分を吸収できずに下痢になってしまうのです。
便秘は身体に悪い?
便秘は女性に多い症状ですが中には便秘という症状になれてしまい
「お腹が張るだけだから大丈夫」
「少し痛みがあるけど我慢できるから平気」
という人も多いのではないでしょうか。
しかし、便秘は重大な病気を引き起こしたり、最悪の場合は命を落とす可能性もある危険な症状でもあるのです。
便秘によって引き起こされる身体の異常としては、有毒物質が原因となるケースが多いのですが、その理由は「便の腐敗」。
皆さんは実は便が腐敗するという事をご存じですか?
あまりイメージが沸かないと思いますが、便もある意味「生モノ」な訳で、実は便は生成して3日ほどすると体内で腐敗しはじめて有毒なガスを発生させるのです。
そして、その有毒なガスが小腸や大腸で吸収され血液などを介して脳や心臓に届き、悪影響を及ぼすのです。
重篤な例としては動脈硬化や心筋梗塞などがあり、決して放置してはならない症状だと言う事がよくわかりますね。
また便の詰まりは腸内の消化機能の低下や免疫力の低下をもたらします。
腸にたまったままの便が有毒物質を発生させ、その結果、腸内で悪玉菌が増加し免疫力の低下につながります。
免疫力の低下は他の病気への予防線を失事に等しいので、便秘はやはり侮れない体の異常なのです。
食物繊維は夜食には向かない?
便秘や消化不良は生活サイクルの乱れやストレスの原因になるので、誰もがなるべく避けたいと願っているかとおもいます。
そんな便秘の解決法の一つに食物線維が豊富な食べ物を食べる事が有名ですが、夜食として食べる場合は少々事情が変わってきます。
実は夜食はカロリーや糖質だけでなく食物線維にも気をつけなければならないのです。
「便秘解消の事を考えるのなら食物繊維を多く含んだ食べ物がいいのでは?」
と思っている方は少なくないでしょう。
確かに食物繊維は排便を促し腸内をキレイにしてくれる優れた食べ物です。
しかし食物繊維には水に溶けにくい不溶性の物と水に溶けやすい水溶性の2種類があり、その中でも不溶性食物繊維は夜食で注意が必要なのです。
不溶性食物繊維は排便を促す良い効果を持っていますが、それに反して消化がしづらく、消化時に胃に負担をかけてしまいます。
豆類やナッツ類に多く含まれているこの水溶性食物繊維は、消化機能の落ちた夜中に食べると胃に負担をかけてしまい、胃の消化サイクルやその後の腸内での吸収・排泄に悪い影響を与えてしまうと言う欠点を持っています。
消化に良くて胃腸に優しい夜食って?
食物繊維の量が少なくて消化に良い食べ物と言えば、やはりうどんやおかゆと言った炭水化物でしょう。
風邪で胃腸が弱った時にも安心して食べられるこのメニューであれば、夜食であっても体内での負担を気にかける事なく食べる事ができます。
しかしうどんは小麦粉、おかゆは米でできているため、食べ過ぎには注意が必要です。
炭水化物はエネルギー変換効率が大変優れているため、エネルギーを使わない夜中に食べ過ぎると脂肪に変わりやすくなっています。
節度を守って摂取量を気にしながら食べる事をお勧めします。
まとめ
夜食は夜遅くまで仕事をしていたり、
場合を除いては基本的に身体へ負担をかける無用なものです。
食べ過ぎたエネルギーは脂肪に変わりますし、健康に意識せず自分の好きな物ばかりを食べていると肥満以外にも便秘や下痢と言った悪影響を及ぼします。
しかし量・節度・栄養素を意識したメニューを考える事で体への負担を最小限に抑える事ができます。
今回紹介した夜食で避けるべき食べ物は食物繊維でしたが、一番に考えるべきは自分の体調に合ったベストな食べ物についてです。
便秘気味なら食物繊維を避ける、下痢気味なら水分量に気を付ける、肥満気味ならカロリーや糖質に気を付けるなど、自分の体調の問題を考えながら夜食を作るようにしましょう。
夜食を習慣化しない事もポイントの一つなので、節度ある食事になるよう心がけてください。
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